クロマチックハーモニカ 徳永延生

クロマチックハーモニカのいろいろなトラブルとその原因及び処置  その6

★ 音程が狂っている

   ★リードが金属疲労を起こしている場合がほとんどです。 

《 処置 》
    チューニングメーターで2〜3Hz程度下がっている場合なら、
    リードの先をヤスリで削ってやると元にもどります。


    ヘラのようなものをリードの下にあて、ヤスリやカッターナイフなどで
    リードのさきを削ります。削り過ぎないように、少し削ったら
    チューニングメーターで確認し、音程が上がり足りない部分を
    さらに何回かに分けて、少しづつ目標のピッチまで削ります。

    吸音は、カバーをはずすとすぐに見えるリードプレートの外側に
    付いているため、比較的簡単に削れますが、吹音は、リードプレートの
    ネジをすべてはずして、リードプレートを本体からはずして、
    吸音と同じようにけずります。ピッチの確認は、ネジを付けなくても
    リードプレートを本体に指で押し付けて、吹いてみれば音がでますので、
    それでチューニングメーターで確認してはまた、はずして削るという
    作業を繰り返してください。
    
    270−Cやシールマンスモデルなど、木製のハーモニカの場合は、
    少し難しいですが、マウスピースの吹き穴からドライバーのような物を
    差し込んで、リードプレートの外側までリードを押し出してやり、その間に
    ヘラを差し入れて外側から削ります。かなり難しい作業ですので、

    
細心の注意を払って行って下さい。


    音程が5Hz以上下がっている場合や、強く鳴らしたときと
    弱く鳴らしたときとで、かなり音程が変わるときはもうリードの
    寿命です。買ったお店へ修理に出してください。

  (参考)
    クロマチックハーモニカのチューニングは、メーカー出荷時
    443Hz(A音)で、行われていますので、
    チューニングメーターのキャリビレーションを443Hzにセットして
    針が中央0にすべての音が振れるように調整します。
    まれに、何らかの原因で音程が上がりすぎる時があります。
    このときは、リードの根元を削ると音程が下がります。


  ★吹き方が悪いために音程が下がる。  

《 処置 》
     @Aあたりの吸音が出ない 」のページを参考に
    正しい吹き方をマスターしましょう。 

  

★音程が上がっている。

    バルブを貼るときにのりをつけすぎて、そののりが裏のリードの根元にまで
    流れてくっつき固まって、リードの重みが変わり、音程が上がってしまう。
    ひどいときは、半音以上上がります。

《 処置 》
    とにかくバルブを貼るときは、ごくわずかなのりの量で貼ること。

    もし、上記のようになってしまったら、先の尖ったキリのようなものや
    ドライバーの先で、根気よくのりの固まった部分を取り除いてください。

    何箇所もこのようになってしまったら、もうリードプレート(定価¥10000)ごと
    取り替えてしまうのが一番手っ取り早い方法です。

講座INDEXのページへ戻ります