クロマチックハーモニカ 徳永延生

クロマチックハーモニカのいろいろなトラブルとその原因及び処置  その5

★ すごく息漏れがする

いろいろな原因がありますが、代表的なものをいくつか挙げます

・マウスピースを止めている両側のネジが緩んでいる。

《 処置 》
    知らず知らずにマウスピースの両側の
ネジが緩んできます。
    そうなるとハーモニカの両側(超低音部1〜4と最高音部9〜12)
    の音が息漏れします。
    いつもネジが緩んでいないかチェックしてから演奏しましょう。
    また、ビニール用ボンド・マニキュア・のりなどをごくわずか
ネジ穴に入れて絞めると、
    ネジの緩みを防止することができます。
  
(注意)
    ボンドやふつうの接着剤は接着力が強すぎてダメです。

・リードプレートの取り付けがうまくかみ合っていない。
    リードプレートを何らかの理由で開け、それを閉じるときに
    リードプレートが少しでもずれてセットしてしまうと、全体的に
    息漏れしてしまいます。

《 処置 》
    ハーモニカを横側から見ると、そのわずかな「ズレ」が見つかるはずです。
    
    一度、リードプレートを止めているネジを緩めて、
この「ズレ」をなくすようにリードプレートを少しずらせて
    もう一度リードプレートを絞めなおします。   

・本体カバーの取り付けが上ずって、マウスピースを上へ押し上げてしまい、
    そこから息漏れがする。(特に270タイプに多い。)

《 処置 》
本体カバーを出来るだけ下に押しながら、プレートカバーを取り付ける。

・木製のハーモニカの場合(270−Cやシールマンスモデルなど)
    本体が乾燥して縮んでマウスピースと本体の隙間が出来て、
    その部分で息漏れをする。
  

《 処置 》
    マウスピースをはずし、本体木部とリードプレートが同じ高さになるまで
    ヤスリで削る。


    ただし、このような修理の場合かなりの技術が必要とされるため
    なるべく買ったお店へ修理に出す事をお勧めします。

・吹き方が悪いため、唇の両端から息漏れする。  

《 処置 》
    もう少し唇をマウスピースに押し付けて、唇の両側に隙間が
    出来ないようにする。唇をタコのような形にして、唾液で濡れている
    部分にマウスピースを入れてやると良い。

・270−Cなどの木製のハーモニカの場合、リードプレートを止めている
    くぎが緩んで、本体とリードプレートの間に隙間ができて、
    そこから息漏れする。
  

《 処置 》
    くぎを抜いて少し長めのくぎを新たに打ち込んでください。
    (くぎは、ホームセンターなどで売っています。)

・新品の場合でも、マウスピースの本体への押し付け圧力が弱い場合
   全体的にすごく息漏れしています。

《 処置 》
    ハーモニカを買うとき、そのあたりを改善したA級調整品を
    購入することをお勧めします。
    (箱の裏に 徳永 のハンと赤字で A と書いてあります。)

・新品の場合(特に最近のもの)、バルブの根元が少し盛り上がって
   浮いていることがよくあります。そのために息漏れしてしまいます。

《 処置 》
    平らなバルブを選んで貼り替えてください。

・新品の場合、たまにリードプレートを取り付けているネジが
   ゆるくて、全体的に息漏れしている場合があります。

《 処置 》
    意外と気が付きにくいポイントですが、ネジの硬さを確かめて
    もし、緩んでいたらしっかりと締めなおしてください。

10・新品の場合、メーカーの何らかの意図があって、10番から12番の
    裏表とも、バルブは付いていませんので少し息漏れします。

《 処置 》
    私の経験から言うと、10番と11番の内側にバルブを貼ったほうが
    E ・ E♯ ・ G ・ G♯ の4つの音の息漏れが大きく改善されます。

    ただし、貼るバルブは8.8mmの1枚ものの1番薄いものを貼ってください。

    10人に1人くらい、これを貼るとかえって吸音が鳴りにくくなる人がいます。
    その場合は、バルブを貼らないでください。

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