18:00
OP曲"Heart no Mahou 〜ロクモン・ルミーのテーマ〜"
今 夢と愛と勇気と
奇跡と友情と 希望をその翼に乗せて
今 私は旅立つ 6つの扉を
開けて 行こう 輝く 大空へ (ここで"魔法少女 ロクモン・ルミー" のタイトル)
どんなに小さな一歩でも 踏み出さなくっちゃ意味がない
ほんのわずかな勇気でも 心にあるなら諦めない
つらい ことや 悲しい ことも
ハートの 魔法に 願いを 込めて
今 火と水と大地と
風と聖魔の 想い全てカードに集め
今 私は飛び立つ 6つの光で
そして きっと すてきな 未来へと
「この番組の提供は
擬古ネコでおなじみ"TATARA"
負地味書籍 日本HAM 全国船舶振興会
でお送りします。」
CM→CM明け
魔法少女 ロクモン・ルミー第16話 "史上最大のピンチは10万円?〜ルミー新たなる目覚め〜"
「ねぇ瑠美ちゃん! もう夏休みの自由研究終わった?」
「ん゛にゅ?」
今は夏も終わりゆくここは六杜町市民プール。謎触覚栗色ショートカットヘアーの元気っ少女、スクール水着姿の榊原瑠美は友人で級友の深山さとみ(眼鏡っ
娘)に急に問いかけられ間抜けな声で返す。
「も〜、自由研究だよ〜。」
再度言われた瑠美はようやくその言葉を理解する。
「あー!? そういえばしてないよ!」
この夏休みも色々と事情があって忙しかった瑠美は、夏休みの宿題の中でも伏兵のように存在する"自由研究"まで気が回っていなかったご様子。
「駄目だよー。もう2学期まであんまり時間ないよ?」
さとみの言葉に、
「う゛〜ん。」と悩みプールに沈みこむ瑠美。口から吐いた泡がボコボコと音を立てるがそれが何を生み出すわけでもなく。
「…というわけで、アンタもなんかいい案出しなさい!」
自分の家、自分の部屋で瑠美は背中に星の模様を背負った白いネズミに向かってそう言った。…いや、瑠美が「ナニ」な人種とかそういうわけではない。
「なんでボクがそんなことに付き合わされなきゃいけないのさ!」
なんとそのネズミは人間の言葉を用いて答えを返したのである。
説明せねばなるまい!
榊原瑠美は魔法少女である!
笑うなそこぉ!
六門世界と何故か繋がってしまったゲート。そこから現れるモンスターたちを調伏するため、くだんの喋るネズミ、"ラブスター"の「ミィ」の力で"魔法少
女 ロクモン・ルミー"となって日夜奮闘努力しているのだ!
閑話休題。
ミィの拒絶に対し瑠美の表情は目元に影、口元に引きつった笑いという邪悪を感じさせるものに変化し、
「っかァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!! この夏休みも色々色々色々色々計画してたのにアンタが『ルミー、ゲートが開いたよ! モンスターだ!』なんて呼び出
してプライベートどころか宿題にまで支障が出てねぇ!」
ラブスターのあるかないか分からない首を絞めてぶん回しつつ、当り散らかす。
「うぐふ、でも、ぐはぁ、そんな、うひぃ、事、げふ、言ったって、ぴぎぃ、宿題は、うはぁ、さとみちゃんのを、げぼぁ、丸写し、死ぬ死ぬ死ぬぅっ!」
ミィが死の境界線を渡るぎりぎりで、瑠美の動きがぴた、と止まり
「それは、それ。これは、これよ。」
とあっさり言い放つ。で、荒い呼吸の中からそれでも、もう一度こんな目にあうのはごめんだと考えたミィが
「はぁ…はぁ…。こ、昆虫採集、とかは?」
げふげふ、と最後に咳き込んでこぼすと、
「ん〜〜〜。いまいちオリジナリティに欠けるわねぇ。」
と瑠美。
「貯金箱作成。」
「テキトーに作ったらクラスの嘲笑の的だし、でも立派に作っても誰も得しないしねぇ〜。しかも、『親に手伝ってもらった』って言われるのがオチだし。」
「絵日記。」
「過去の事は忘れたわ。ってゆーか、ルミーの闘いでもつづる訳?」
「…。」
「…。」
ヤな沈黙。
「なんだよっ! ルミーが案出せって言ったから出してるのに全部否定かよっ!」
「なによー! 案出すにしてももうちょっとこう、ひとひねりした物を出すとか! その小さい頭に脳味噌詰まってるの!?」
「むっか〜〜〜〜っ!それは言い過ぎだっ! どーせいままでも夏休みの宿題なんてまともにやったことないくせに!」
「あ……ったぁ〜きた!! やるかこの能無し星大福! 表出ろぉ!」
「やってやらぁ!」
「後悔するんじゃねぇぞタコ!」
「ブ〜外れ、ボクはネズミです〜。」
「きーーーーっ!」
数分後
さんざん暴れまわったルミーとミィは、こんな事していても何の解決にもならないと気付いた&瑠美の兄貴に「うるさい。」とつまみ出されたことで、とりあ
えず外に出ることになった。
油蝉の奏でるオーケストラはいまだ衰えを見せず、それは夏の日差しも同じ。木陰の下に行けばほんの少しだけ涼を感じる事ができるが、風でもなければやは
り汗がじっとりと肌にからみついてくる。
赤いリボンのついた大きめの麦藁帽子、赤と白の横じまストライプのランニングシャツ、深緑のキュロット、くるぶしまでの白い靴下と赤いワンポイントのス
ニーカー。傍らに下げた"KETTEN"と書かれ微妙なツラしたネコがプリントされてあるポーチにはミィと、変身に必要な"神秘のセプター"、それに魔力
のこもった"カード"の束が入ったカードケース。ぱっと見はいわゆる"モンスターコレクショントレーディングカードゲーム"のカードそのままなのだが、実
際の効果があるところが大違いだ。そういった普段身につけている物以外に瑠美は、虫取り網と虫篭を持っていた。
「…暑っ…つぅ〜…。」
「言っても涼しくはならないよルミー。でも結局昆虫採集だけど、いいの?」
辺りに人はいない事を確認して、ポーチからひょっこり顔を出したミィが喋る。確かに夏の鬱蒼とした森の中に好んで入る人間はそうはいないだろう。
「あぁ、だってほら、オオクワガタ。」
「…へ?」
予期しなかった答えに困惑するミィ。
「ほら、オオクワガタはうまくいけば10万円よ、じゅうまんえん! あぁ、カリントたべほーだい。芋けんぴたべほーだい。」
目の中を"¥ ¥"にしながらよだれをだら〜〜〜っとたらす瑠美。美少女が見せる表情ではないし、そもそも「たべほーだい」のものが渋すぎる。
「そういうことか…。」
瑠美の魂胆を知ってミィは嘆息する。しかし、
「あ、ちょうちょハケーン! 待て待て〜! あ、こっちにはカマキリですと〜!?」
と明るく元気に昆虫を追い掛け回す、年齢にふさわしい少女の姿を見て
「くすっ。」
と安堵の微笑を浮かべた。
「…ィ、…ミィ?」
「……ん?」
安堵したせいかポーチの中でいつしか眠ってしまっていたミィを瑠美が呼び起こす。
「…ってどわぁ!?」
寝惚け眼のその前にはうにょうにょと蠢くカミキリムシの幼虫が付きつけられていた。
「人が必死でがんばってる時にぐーすか寝る君の根性に敬意を払って、食ってよし。」
「たたた食べないってそれは! ル、ルミー? そ、それで成果はどうなってるのかなー?」
ぐいぐいと押し付けられる幼虫を必死で避けながら(避けないと本当に食わせられるから)、ミィは尋ねる。
「んー? ま、ぼちぼちね。いいから食えってんだ、うりうりぃ。」
「うわっ。わたっ。ちょっ。」
そうやってじゃれあう瑠美とミィ。のどかな夏の日はこうやって過ぎ去っていく…かに見えた。しかし、
「ルミーやめ、ちょっ…。…!! わぷっ!」
ミィが、"あの気配"を感じて総毛立つ。その瞬間に瑠美に幼虫を押しつけられたわけだが。
「・・・!?ミィ、まさか…また?」
押しつけたまま瑠美が真剣な顔をして問う。幼虫をなんとか顔から引っぺがしたミィはいつもの台詞だ。
「ルミー、ゲートが開いたよ!モンスターだ!」
もちろん瑠美はかなり不機嫌そうな表情を取ったが…、
「あぁもう!仕方ないわ!とっととモンスターやっつけて、宿題終わらせるんだから!」
そう言ってポーチの中の"神秘のセプター"を取り出す。変身だ!
「イクイップメント!六茫星の力を今、ハートに込めて…」
瑠美が声高にスペルを唱えつつ、"神秘のセプター"を頭上にかざす。そこから光が放射状に広がり、背景がパステルピンクに染まる。その中で首から下の体
を光にぴったりと包まれ、宙に舞う瑠美。くるくると独楽のように回っていた瑠美の動きがやがて止まる。肩の光がぽんっと弾けるように広がり、ひらひらとし
たものに変わる。それに伴って上腕に至る光もふくらみを帯びた形に変わり、肘の部分の光は若干収束を見せそこで一度光が途切れた。足の方に目を移せば、股
下少しの部分だけ光が途切れ、その腿の境目にはレースのようになった隙間が見える。足元の光は靴の形を取っているが足の甲にはひらひらとした光の帯があ
る。背中と胸には肩から伸びたひらひらの光が腰まで伸び、それを腰と首元に現れた光の帯がきゅっと締め、それが蝶の様な形に一瞬で変化する。と、その瞬間
に腰回りの光がハスの花が開くかのように広がり、そしてひらひらと風になびくように動く。そして、すうっと頭の上に沿うように光の帯ができて…それもまた
ひらひらと形を変え、カチューシャのようになる。ぱ、と見開いた瑠美の瞳がウィンクして…
「…地球と六門世界の平和の為に! 魔法少女 ロクモン・ルミー! 今ここに…デック☆オン!!」
一瞬のフラッシュのあと、"神秘のセプター"を手前にかざしてぴしいっ、とポーズを取るルミー。その姿は薄桃色と象牙色で彩られ、末端のパーツがディフォ
ルメされたメイド服を思わせる。背中のリボンは蝶の羽のように大きく広がって、首元とピンクの靴に付いた小さなリボンが女の子らしさをより引き出してい
る。腰の帯には魔力のカードが入ったケースが添えられている。
「ようっし! じゃ、いっくぞぉ〜っ!」
そう言ってルミーとミィは森の奥の空に見える、妖しい黒雲の渦に向かって駆け出していった。
場面は転換する。
真っ黒な渦の下、誰かが樹の上に立っている。その姿は辺りの暗さにまぎれてよく見えない。雲から稲光が閃き、先行が周囲を焼きつける。そしてその人影の
顔に浮かび上がった表情は微笑だった。それもとびきり邪悪を感じさせる微笑。
林の中から少し開けた草原へと駆けてきたルミーが、足を止めて空を見上げる。
「ここだ…。」
頭上には見慣れた渦を巻く黒雲。その中心に六門世界とこちらの世界とを繋ぐ"ゲート"が存在している。
「それでミィ、肝心のモンスターの姿が見えないんだけど…。」
来たはいいが辺りには何かが現れて何かをしたような雰囲気は見られないのを怪訝に思ったルミーが問う。
「えー…と…」
と、ミィが言いかけたその刹那
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っはっはっはっはっはっはっはぁ!!」
とどこか壊れた笑い声が響く。ルミーとミィがその声のした方を見る。いや、見上げるといった方が正しいだろうか。この森でも5本の指に入るほど高い、杉の
樹のてっぺんにルミーと同じように虫取りには向かない奇抜な格好をした影があった。
「何やってんのよ山田。」
「"山田"って言うなぁ〜〜〜〜〜っ!! あったっしっはっ、この世界と六門世界を治めるべくして生まれた魔法少女、"ゴクモン・ヤミィ"って何度言わせ
れば分かるのよあなたはっ!!」
ものすごく冷めた目で言うルミーに、そのゴクモン・ヤミィとやらは答えた。
ゴクモン・ヤミィ……その正体はルミーの言ったように"山田"。瑠美と同じ"六杜第7小学校"で同じクラス、しかも学級委員というお堅い役職についてい
る"山田 三津子"である。場面転換した後の人影はまさしく彼女である。やや吊り目がちでキツそうな印象を受けるが美貌ではルミーより若干上かもしれな
い。ポニーテールにまとめられた黒髪(今は魔法の影響で緑っぽくなっているが)を風になびかせ、そしてやはり魔法少女全とした格好をしている。ルミーと同
じようにメイド服のような姿だが、色は深紫や深緑や藍色などダークな風合いだ。ルミーが自分の住むこの世界と六門世界を守る為に魔法少女となったのとは逆
に、彼女はこの世界と六門世界を支配しようとしている"総統"と呼ばれる存在から命を受けて魔法少女になっているのだ。学級委員だから支配するのはお手の
ものだな。というわけで、今まで何度もルミーと闘っている。連敗街道驀進中だが。
「ほっといてちょうだい!」
解説にまで突っ込まなくてよろしい。本編に戻る。
「…自分で言って恥ずかしくない?」
更に冷え切った目でルミーが山田…もとい、ヤミィに言う。己のことを棚上げしている感も無くはないが。
「う、うるさい! そんな事どうだっていいじゃない!」
とは言うもののやはり少しは自覚があったのか頬を赤らめるヤミィ。続けて
「…まあいいわ。貴方達いつものように来るのが遅すぎます。」
と言い放ち彼女が持つ変身アイテム"悪夢のワンド"を振り上げる。と、「ヴォンッ!」と異様な音をさせつつ空の上から2tトラックくらいの大きさの影が舞
い降り、ドズゥ…ンと鈍い音を立てて着地した。土埃の中から現れたそいつを見てミィが叫ぶ。
「マ…マーブル・シザース!」
「まーぶるしざー…? …ちょおでっけぇクワガタ!」
ミィの解説を待たずにその"ちょおでっけぇクワガタ"を認識したルミーは、びしいっと指を突きつける。
「コイツはもう私の支配…」
「じゅぅ〜〜〜〜〜ま〜〜〜〜〜んえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!」
ヤミィの口上も待たずに(目を"¥ ¥"にしつつ)突撃するルミー。まぁその一瞬後にはマーブル・シザースの顎に吹っ飛ばされて宙を舞うわけだが。
「気を付けて! あいつ強いわよ!」
"神秘のセプター"で使える"エンデュランス"と"プロテクション"でなんとかダメージを減らし、それでもバンソウコウまみれになりつつ着地してルミー
が叫ぶ。
「いやそれボクのセリフ…。でもその通りだよルミー。あいつは相手から襲われると"甲殻"って力を発揮させてパワーアップするんだ! だからあいつを先に
動かさないと!」
ミィがいつものようにモンスターの説明をする。
「そうなの? …よおっし! それなら!」
ルミーが"神秘のセプター"をかざす。そこからライトブルーの光が溢れ出して、
「ウォーターエレメントぉ! デック☆オンっ!」
そう言ったルミーの姿は先ほどとは全く違うものになっていた(クイックな変身パターン)。
上半身はうっすらと水色がかったセーラー服。(薄い)胸の真ん中で群青色したリボンを留めているのは"アリアオロの真珠"だ。その下はというと冒頭で着て
いたかのようないわゆる学校指定用水着(もちろん濃紺)。腰には水色のタオル地っぽい帯が緩やかにかかっておりカードケースでまとめられている趣だ。肘の
先まで覆う白手袋は"アーシェンカの指輪"がはまった中指からすらりと伸びている。ちなみに真珠や指輪は"神秘のセプター"が形を変えた魔法アイテムだ。
そして足はといえば何かビニール製っぽい白いブーツになっており膝のところで大きな菱形を作るような装飾がなされている。セーラーや手袋、ブーツにはセル
リアンブルーのラインがアクセントに入っている。なんというか、水際っぽくてマニアックな姿と言えなくもないだろう。
そしてこの姿こそ水の属性、ウォーターエレメントデュエルイクイップメント。相手の攻撃に対し有効な魔法が多い守りの変身形態といえるのだ。
そして、ルミーは決めポーズを解き、ヤミィに向かって叫ぶ。
「さぁ、かかって来〜い!」
キャプション(アップテンポな曲と、今日は指先から水流を迸らせながらターンを決めるウォーターエレメントデックオンしたルミー:背景に"魔法少女 ロク
モン・ルミー")
CM→CM明け
キャプション(落ちついた曲と、ディフォルメされたリヴァイアサンやクラーケン等に追っかけられているヤミィ:背景に"魔法少女 ロクモン・ルミー")
「さぁ、かかって来〜い!」
魔法アイテムに力を集め、カードケースから1枚の魔力の篭るカードを抜きだしルミーは身構える。そのカードを見て
「これなら、OKだよルミー。」
ウンウンと頷くミィ。そんな彼女たちを見て
「ふ。」
と口元を歪めて何故だか余裕の表情を浮かべるヤミィ。
「ならばお望み通りにしてあげます! 行きなさい、マーブル・シザースぅっ!」
その命令に弾かれるように巨大クワガタは羽を広げ、唸りを上げて突進する。そこへルミーは手に持ったカードを投げて叫ぶ。
「ブル〜 メ〜イル シュトロ〜ムッ!!」
その瞬間カードから真っ青な水の奔流が噴き出し、マーブル・シザースの行く手を遮る。その津波は今のマーブル・シザースを仕留めるには十分な威力が
ドザバァッ!
…あるはずなのだが一向に効いた様子もなく凄い音を立てながら波を突き抜けて突進は止まらない。
「へ!? うわきゃぁっ!!」
虚を突かれたがすんでの所で顎の一撃を交わすルミー。しかし相手の突進の勢いにかなり無様な格好で吹き飛ばされる。なんとか体勢を立てなおし一緒に飛ん
できた土くれを払い落としたルミー、
「OKって言ったじゃない!」
ぺっぺ、と口の中の土を吐き出してミィに文句を飛ばす。
「え、でも…。来るよルミーっ!!」
反論しようとしたミィがしかしまた突っ込んでくる気配を見せた巨大クワガタに気付き警告を飛ばす。それを聞いたルミーは飛びあがって攻撃をかわしざま、
右手の人差し指を掲げて叫ぶ。
「エアエレメントっ! デック☆オンっ!」
薄紫の光が消えた後のルミーの姿はまた変化していた(クイックな変身パターン)。基本的に身につけたのは袖の無い濃紫のスチュワーデス服といったとこ
ろ。薄紫色の手袋とタイツ。頭には服と同じ色のスチュワーデス帽がちょこんと乗っている。カードケースは懐のポシェットに。首元に光る"フリスアリスの首
飾り"と足に装着された"シルジアの長靴(ブーツ仕様)"がこの場合の魔法アイテムだ。そして背中に天使の羽が大きく広がり・・・何故かその中ほどに
ジェットエンジンが取りつけられている。そのデザインはちょっとどうかと思うぞ。
今回の変身は風の属性、エアエレメントデュエルイクイップメント。素早く動いて相手を翻弄し、大気の力を借りた魔法で相手を圧倒するのがスタイルであ
る。
「あってんしょんぷりぃ〜ず☆」
この場合アテンションするのはルミー自身だと思うんだが。
「上空はすっさまじぃ雷となっておりま〜す!」
背中のジェットエンジンで宙に浮きながら、ルミーはアイテムと数枚抜き出したカードで魔法の準備。なにか言いたげなミィをウィンクで黙らせ、眼下の敵に
向き直るがすぐに行動はしない。この変身をしている時はスピードが身上で、その事を知っているヤミィも怪訝な顔をする。と、ルミーが一枚のカードを真下の
敵に向かって投げつける。
「"スピード"っ!」
対象の速度を任意に変える呪文、それを見たヤミィはなにかしら反応しようとするが、しかし予想に反してマーブル・シザースの動きは"速く"なっていた。
その勢いで飛び立つ敵に対し、素早くルミーはもう一枚カードを自らの前に掲げ、叫ぶ。
「"ティルフィングゥ"〜っ!」
襲いかかる敵に手厳しい(洒落)雷撃の剣を浴びせ掛ける呪文が発動する。威力はばらつきがあるが今回の電光は強烈なもので向かってくる巨大昆虫を倒すに
は十分と思われたが…
バシュシュゥッ!
派手な音を立てつつマーブル・シザースは電撃をものともせずルミーに向かって飛来する。
状況を見守っていたヤミィも"マーブル・シザースにぶっ飛ばされて星になるルミー"を想像してほくそ笑む。が、しかしヤミィの思う様にはならなかった。
大顎に捉えられる寸前に、ルミーの姿がかき消える。
「…"インジビリティ"!?こしゃくな真似を!!」
そう叫んでヤミィは杉の樹から地表へ降り立ち、何処かに現れるだろうルミーの姿を探す。
「…く、どこ…! どこに…!?」
「ここよ!」
声のした方を見上げるヤミィ。自分が立っていた杉よりも高さのある樹の上にルミーはいた。
「本当は…傷をつけたくはなかったんだけど…」
呟くかのように言うルミー。
「もう容赦はしないわ! ファイアエレメント、デック☆オンっっ!!」
一転声高に叫んで更なる変身を行う。
薄赤い光が過ぎ去った後のルミーの姿は炎を思わせる真っ赤なものだ(クイックな変身パターン)。スク水、スッチーと来て今度はチャイナ服を模しているら
しい。襟首や裾など服の縁は山吹色に彩られている。ボタンの替わりに服を前でとめている房も同じ色で付け根は太陽の光のように放射状に広がっている。腰帯
の色も同じでそこにカードケースがくくり付けられている。下半身は半ズボンのようになっていて動きやすそうである。もちろん頭には"おだんご"が付けられ
ているし、足を包むのはぴったりとフィットした真っ赤なクンフーシューズだ。手首の所にリングのついた手袋には指輪と言うにはちょっと宝石大きすぎる気が
しないでもない"ルビーの指輪"があって耳たぶには当然"ヴァガンディの耳飾り"がある。これが魔法アイテムであるのは一目瞭然。
火の属性、ファイアエレメントデュエルイクイップメントである。特徴はまさに火が持つ苛烈な攻撃力、そして炎の魔法だ。
杉の樹の上で器用に太極拳のように体を動かし、びしっとポーズを決めて(片膝を上げて、左腕を弓引くように、右腕を前方下方に伸ばして構えを取ってい
る)ルミーは
「あいや〜!」
と言った。何故あいや〜?
「く…!」
とうめきマーブル・シザースに命令を下そうとするヤミィより早く、
「食らえ! ファイァ〜ッ ボ〜ルッ!」
と火球の魔法を飛ばしながらルミーは杉の樹を飛び降り、敵に向かう。幾つもの火球が相手の体に直撃するが"甲殻"を発揮させたマーブル・シザースには効い
た様子が見えない。
「あはっ! 何を企んでるかと思えば愚かだわルミー!」
「そっれっはっこっれっをっ見てからっ、言えぇ〜〜〜! フレイム〜〜〜ゥ スゥ〜トラァ〜〜〜〜〜〜イクッッ!!」
"ファイア・ボール"を囮とし、ルミーが掲げたカードから迸る赤い光線"フレイムストライク"。先手を取らねば厳しいが、当れば相手を内部から業火で焼
き尽くすまさに必殺の魔法だ。
実は姿を消した時、ルミーはミィから「今までの魔法が効かないなんておかしいよ! あのマーブル・シザースはもしかしたら魔法か何かで防御力を強化して
いるのかもしれない。」と言われていた。そこで、この呪文の出番という事になる。その魔法の光は巨大クワガタの体に吸い込まれるようにして…そして大爆発
が起きる。
しかし、その爆発を切り裂くようにして、マーブル・シザースは炎を意に介さず飛びあがり襲ってきた。もはや突撃を避けるには間に合わないと悟ったルミー
は、とっさに"ファイア・サークル"で防御を固めるが完全に勢いを殺せず大きく吹っ飛ばされる。ゴロゴロと地面を転がり、荒い息の中なんとか立とうとした
ルミー。だがしかし、片膝がくずおれる。
「あ〜〜〜っはっはぁ! 無様ですねぇルミー!」
そこに侮蔑の言葉を投げかけるヤミィ。今までのルミーとの闘いのなかで最大のピンチを与えているからだ。
「…。」
ルミーは返す言葉が無い。いや、数度の変身に魔法の行使による疲労、さらに体に残ったダメージで言葉を紡ぐのすら辛いのだ。
「ル…ルミー…。」
ルミーの身を案じたミィが心配げに問う。そのミィにしてもことごとく読みを外され自信を失っているのだが。しかし、そのミィの頭を人差し指で優しく撫で
ルミーは
「…大丈夫。」
ととてもそうは思えないかすれた声で優しく微笑んだ。
「こうなったら…。」
す…と上げた指から薄緑の光が発せられる。
「アースエレメント…デック☆オン…っ!」
最後の変身を終えたルミー(クイックな変身パターン)、基本スタイルを一言で表そう。学校指定体操服(下はもちろんアメリカの女性人権家が発案した物の
方)だ。上半身の首元や短い袖口などの端と、下腹部を包むぴったりとした着衣は萌葱色をしていて若干主流とは言えないかもしれない。頭に巻いた白い鉢巻は
長く、頭の後ろの結び目から足元近くにまで伸びている。その足元は明るく薄い黄緑色の靴下と緑のワンポイントが入った運動靴に包まれている。鉢巻と同じ色
のたすき、その左胸の所にカードケースは備わっている。そして手には魔法アイテムが、それも二つとも付いている。両腕に"ドルクレイの腕輪"とそれに付け
られた"グリングルのオーブ"が光っている。
これこそ土の属性、アースエレメントデュエルイクイップメント。大地の揺るぎない力で攻めるも守るも万事OKみたいだぞ。
「頑張り、ます。…くっ。」
いつもの癖でとった両腕のガッツポーズも持続できない。くらつく頭をなんとか持ちこたえたルミーはケースからカードを数枚取り出す。そんなルミーを見て
ヤミィは
「…で、どうするつもりですか? "クラック"でも打ちます? それとも"ブライアー・ピット"? あ、もしかして"ストーン・ブラスト"かしら・・・
あ、あぁ。それってどれもマーブル・シザースには効かないですねぇ!! それで、どうするつもりですか!? あ〜〜〜っはっはっはぁ!」
嘲笑する。
「…決まってんじゃないの…。」
答えつつ、ゆらりと構えを取るルミー。
「魔法が効かないのなら!直接叩くまでよ!」
腰に拳を構えて駆け出しながらルミーは叫ぶ。
「貴方の貧弱な攻撃力で!!」
ヤミィも叫び返す。それを聞き流し疾走するルミー。その手に持つカードが魔力の光に包まれる。
「"ストライキングゥ〜"!」
唱えると同時にカードを包んだ光がルミーの構えた拳に収束される。
「その程度!」
距離が近まるルミーを見ながらヤミィは言う。だが、
「もう一発! "ストライキング"! おまけの"ストライキング" ぅ〜っ!!」
さらに同じ効果が2度。拳に収束された魔力は膨大なものだ。それを見てヤミィの表情が少し曇る。そのヤミィがマーブル・シザースに命令を下すより早く、
ルミーは動いていた。走りながら拳が、下から弧を描いて敵のボディを狙う。
「ルぅミぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ! パぁ〜〜〜〜〜〜ンチィっ!」
ドォッガァーン!
まるでトラックが電柱にかなりのスピードでぶつかった時よろしく、凄い音がしてマーブル・シザースが空へと吹っ飛ぶ。お約束でキラーンと光って星となっ
た。
「よ、よぉし! 手ごたえあった!」
初めて有効な一撃(にして致命的っぽい一撃)を与えたルミーは喜びの声を上げる。得てしてこういう時には敵と一緒に吹っ飛んでいくヤミィの声が聞こえな
いのが不思議だが…
ピシィッ!
暗転した空に稲妻が轟く。もう一度落ちた稲妻が捉えたのは"ストーン・サークル"。ヤミィの最も得意とする所の"儀式スペル"、それを可能にする力を
持ったものだ。3度目の稲光に影から姿を表したヤミィ、手に持った1枚のカードを空中に放り投げ言葉を紡ぎ出す。
「蟲よ。無垢なるものよ。汝等の死は死に在らず。新たなる生を抱いてこの手に孵るがよい…"イノセント・インセクト"っ!」
それに呼応して"ストーン・サークル"に蓄えられた魔力と、放り投げられたカードの魔力が共に空に向かい光を放ちつつ伸びて消えた。
「しまった!」
ヤミィに儀式を行使されてしまったミィが言った。儀式スペルが発動してしまったら必ず何かろくでもないことが起こる。そして今回のろくでもないことは、
マーブル・シザースがぶっ飛んでいった空から現れた。キラーンと星が光り、そこからさっき吹き飛ばしたはずの巨大クワガタが羽音も高らかに舞い戻ってきた
のである。
「そ…そんな…っ!?」
必死の思いで倒した敵が、いともあっさりと戻って来たことに愕然となるルミー。
「あ〜っはっはっはぁ! 今回の儀式、"イノセント・インセクト"がある限りぃ! マーブル・シザースは倒されても戻ってきますわ! つまり、貴方には勝
ち目が無いってことですよ! あ〜っはっはっはっはっはぁ!! …シザース、やりなさい。」
自らの儀式の効果に満足し、ひとしきり説明と哄笑を行ったあと怜悧に命令を下すヤミィ。その声に忠実に、マーブル・シザースはその顎でルミーを跳ね上げ
た。
「うわぁぁぁ〜〜〜〜っ!」
為す術もなく弾き飛ばされたルミーは近くの茂みの中に突っ込む。ばさばさと葉っぱと小枝を散らしながらルミーは仰向けに倒れこむ。
「…うぅ…痛っ…たぁ〜…」
「だ…大丈夫、ルミー…?」
自らも目を廻しながら大丈夫でなさそうなミィが、傷だらけ葉っぱだらけのルミーに尋ねる。
「そんなわけ…」
ないでしょ、と続けようとしたルミーに影がかかる。言葉を切ってその影の主を見るルミー。
でっけぇぬとぬと。
「…!? ひ、ひゃぁぁぁぁあわあわあわ???」
尻もちついたまま器用に手と足を動かして間抜けな声を上げつつ、しゃかしゃかと茂みの中から後ろ向きに這い出るルミー。そしてその後をゆっくりとでっけ
えぬとぬとが追ってきた。でっけぇぬとぬと、白日のもとに出されてミィもその正体を掴んだようだ。
「こいつは…マーブル・エスカルゴ…。どうりで今までの魔法が効かない訳だぁっ!」
頭を抱えて言うミィ。
「…え?それってどういう…」
「あ、ばれましたか。まぁいいです。冥途の土産に教えて上げましょう。」
聞き返すルミーの言葉の途中を遮り、いつのまにか余裕の歩みで近づいていたヤミィが口を挟む。後ろにマーブル・シザースを引きつれたまま暗い笑みを浮か
べて。ヤミィは更に言葉を続ける。
「ゲートから現れたのはこの子(シザース)だけじゃなかったのです。その、マーブル・エスカルゴも一緒だったわけ。もちろんその子も私の支配下にあるわ。
はい、ミィさん、マーブル・エスカルゴの力を言ってみて!」
びしいっと人差し指を付きつけてまるで先生の如くミィに質問を投げかけるヤミィ。
「は、はいっ! マーブル・シザースの特徴は、"火炎""津波""地震""竜巻""電撃""吹雪"では倒せません! あと、他のモンスターに1体だけなら
同じような耐性を与える事ができますっ!」
思わず生徒の一人となったかの如くミィは答えてしまう。ヤミィは満足げに頷いてまだ続ける。
「大変よろしい。その通りですね。そしてルミー、貴方の使う魔法はどれもこれもが今ミィさんが言ったような効果を持つ力です…。つまり、もはや貴方の魔法
は効力を発揮しないという事ですねぇっ!」
ルミーを見て、フンと鼻を鳴らして口の端を吊り上げるヤミィ。悔しさと絶望が顔に現れるルミーを見て更に機嫌のよくなったヤミィはまだまだ続ける。続け
すぎ?
「まぁ"ストライキング"で殴りかかってきた時は少し焦りましたけど、"イノセント・インセクト"を用意していて正解でしたね。これなら一度やられた子で
も蟲ならば手元にもう一度呼べるわけです。つ・ま・り、ルミー、貴方にはもう勝ち目は無いっていうわけ! 愉快ですわ! 貴方と相対してここまで愉快に
なった事は始めて! あぁ…気持ちいい、これが"勝利"の快感ってやつなのね! 貴方も毎度こんな快感を味わってたの? 羨ましい、わっ!」
最後の「わっ!」のとこでルミーを蹴倒すヤミィ。
「ルミー!」
叫ぶミィ。ルミーが転がっていった先にはでっけぇぬとぬとがいる。
「く…っ!」
生理的な嫌悪感で声を上げるルミー。しかし体の方は鉛のように重たく、逃げる事すら叶わない。そんなルミーを見下ろしながら、勝ち誇った表情のヤミィ、
「本当は、このマーブルシザースに任せれば今の貴方なんて一瞬でけっちょんけっちょんのぷぅ(?)ですけど…。」
一旦言葉を切って意味ありげにマーブル・エスカルゴの方を見やる。
「もう二度と、私と総統さまに逆らおうなんて気が無くなるように、このエスカルゴちゃんに、めっためたのぬっとぬとのぐでんぐでんのもにゅもにゅのXXX
のXXXな感じにしてさし上げて、それからシザースちゃんにやっつけてもらいましょう! …どう、絶望した? 絶望しましたよね? あ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!!」
「ルミー!」
ヤミィの罵倒とミィの叫びをどこか遠くうすぼんやりと聞きながら、倒れ伏したルミーはぬるぬると近づいてくるマーブル・エスカルゴを眺めていた。
「…ルミー!」
にげたいなぁ。
でもからだがうごかないや。
「…ルミー!」
ああ、あのぬとぬとにやられちゃうのかなぁ。
そんなのいやだなぁ。
「…ルミー!」
ミィが、よんでる。
きたいにこたえてあげることができなくて、ごめんね。
「…ルミぃ〜っ!」
わたしがいなくなったらどうなるのかな…。
やまだが、このせかいをしはいしちゃうのかな。
「…ルミぃ〜っ!」
…それはいやだな。
ぜったいに。
「…ルミぃ〜っ!」
絶対にイヤだ。
負けたくない。
「…ルミぃぃぃっ!!」
絶対に。
絶対!
「…ルミぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
「私は! 絶対に! 負けるもんかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
そう叫んで宙に身を踊らせたルミーから、放射上に眩い光が発せられる。その光の持つ"力"に、寸前まで這い寄っていたマーブル・エスカルゴが吹き飛ばさ
れる。
「何!?」
そう言うヤミィも
「ル、ルミー!」
そう言うミィも
「……。」
何も言わないマーブル・シザースも全ては黄色い光に包まれた。
そして、ルミーはその光の中心にいた。柔らかな光に包みこまれ天地さえはっきりとしない中、きょとんとした顔で浮かんでいるルミー。
『この感覚…。あの時と似てる…。』
ルミーが思う"あの時"とは、今まで各エレメント達をその身に宿してきた時のことである。今までと大きく違うのは、身も心も安らぐような気分であること
だろう。そして、
「ルミー…。」
母親を思わすような優しい声がルミーの耳に聞こえてきた。
「ルミー…。」
「…誰?」
多分声がしてきたであろう方を見つめるルミー。やがて女性的な顔をした、たおやかな光に包まれた"エレメント"が宙空から現れた。
「あなたは…?」
問いかけるルミー。
「私は…"ホーリー・エレメンタル"。聖なる力を導くものです。ルミー、あなたの悪に負けたくないという"正義の心"に呼ばれて来ました。」
微笑みながら、そう言葉を返す聖なる精霊。
「え…じゃああなたが。」
「そう、第5のエレメントを導くものです。…さぁ、唱えましょう。あなたの心に響く、その言葉を。」
その言葉に一瞬またきょとんとした表情になるルミー。しかし、
「…うん!」
顔を上げた時にはすでに満面の笑みを浮かべていた。
心に響くその言葉は、
「聖なる心を、その身に宿し
今こそ救うわ、正義の光で!
…イクイップメント ホーリーエレメントっ! デック☆オ〜〜〜ンッ!」
パステルイエローの光に身を包まれ、ルミーの新たなる変身が始まる。肩の光が盛り上がり、直線的なフォルムを取りつつ収束する。体の光はまず体に沿って
少しだけ膨れ、その上から薄い布状になった光が被さり、そこから帯状に伸びた光は背中の後ろで結ばれる。手を覆う光は、肩の辺りから一気に肘と手首との中
間部分にまで短くなり長手袋のようになる。足の光は余り変化はないものの、足元はぴったりとした靴のような形の変化が見られる。腰元の光がぱぁっと開くが
その長さは余り伸びない。背中からは小さな翼のような光が、ぽんっと弾ける。そして頭の上に天使の輪っかのような光が現れたかと思うとそれは円柱状に光を
伸ばしながら形ができていき…真っ白な帽子となってルミーの頭の上に被さる。そして二つの魔力の光が胸元に集まり、そこから一気にフラッシュが起こる。
光が過ぎ去ったあと、そこに立つルミーの姿は…いうならば"ディフォルメされた看護服"であろう。もちろん白衣だ。ピンクの白衣など白衣とは呼ばないか
らだ。ナース帽、手袋、タイツ、きっちりフィットしているが動きやすそうな靴も全て白で統一されている。わりとシンプルにまとまっているが実は背中になん
の意味があるのか小さな天使の翼が(エアエレメントの時と違って実用的ではなさそうな物)ついている。胸元に"太陽のロザリオ"が見え隠れし、腰元の帯に
アンプルよろしく"エルドの聖水"が備わっておりこの二つがホーリーエレメントデュエルイクイップメントの魔法アイテムということになる。聖水の横にはや
はりカードケースがぶら下がっている。そしてそれまでのゆっくりとした回転が止まり、地面に足をついたルミー。眼を見開いて、左手を腰に当て右手で投げ
キッス。これがルミーのホーリーエレメントデックオン、ナース服風デュエルイクイップメント完了の合図だ。
「守るべきものに癒しを…そしてヤミィ、オマエには…」
ぴ、と人差し指を付きつけて
「正義の裁きを、くれてやるぅっ!」
ルミーがそう宣告する。
「それが聖の属性、ホーリーエレメントデュエルイクイップメント! 新しい変身だよルミー!」
誇らしげにミィが、若干説明的に叫ぶ。閃光から立ち直ったヤミィが新しい姿になったルミーを憎々しげに見つめ、
「し…新変身がなんだっていうの! 私が圧倒的に有利なのは同じこと!シザース、エスカルゴ、いきなさい!」
支配下のモンスターに檄を飛ばす。迫り来る2匹のモンスター。向かう先のルミーはしかし、余裕を持った表情を浮かべながら一枚のカードを取り出した。
「"サンクチュアリ"。」
魔法の言葉を紡いだ瞬間、モンスター達の突進はまるで目に見えない壁にぶつかったかのようにして止まった。いや、「かのように」ではなくそこには実際に
聖なる力場の壁ができているのだ。それを理解し得ないモンスター達は幾度も体当たりや顎で攻撃を行うが一向にその力場を突き崩す事はできない。
「無駄よ。」
涼しい顔をしてルミーはモンスター達のその向こうにいるヤミィに対して言った。圧倒的有利な状況が崩れ、焦りの表情を浮かべるヤミィ。
「こ、攻撃が通らなくても、あなたの不利な状況は…」
叫ぼうとして
「試してみる?」
すでに勝ちを確信したかのようなルミーの言葉にかき消される。その言葉に今までの余裕はどこへやら、一瞬ぽかんとした表情になったヤミィはまた直ぐに怒気
を浮かべた表情に変わる。
「・・・行け! 行ってルミーをズタボロにしてやりなさぃぃぃっ!!」
ヒステリックな声でヤミーはモンスター達に命令を下す。羽音高らかに突進するマーブル・シザースとのたのたと突進(?)するマーブル・エスカルゴ。
そしてルミーは新しいカードを使う。
「"マジック シ〜ルド"!」
先の"サンクチュアリ"に比べ効果は弱いが守りの壁を作る呪文だ。そして、
「ルミー、幸運を!」
ミィが自らの能力、"小さな幸せ"で"マジック・シールド"の効果を高める。突進するモンスター達の体がルミーの作り出した聖なる力場を捉える。一瞬、
マーブル・シザースの大顎がそれを破りそうに見えたが、ルミーはゆったりとした動作で腕を払ってその攻撃を受け流した。ルミーの横脇を凄い勢いで通過して
いくマーブル・シザース。その背中を見ながら、ルミーはまた一枚のカードを取り出した。
「"ディバイ〜〜〜ン ジャベリィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン"っ!!」
ルミーの両手の中に聖なる力がみなぎる。それはやがて光の槍と形容すべきものへと変貌した。でっけぇくわがたの背中に狙いを付けて、それを投げるかのよ
うに構えるルミー。
「は、はは。何をするかと思えば! 魔法は効かないと言ったじゃありませんか!」
あざけるように言ったヤミィにルミーは目もくれない。変わりにミィがヤミィに告げる。
「あ、この呪文、純粋な聖なるエネルギーだから、エスカルゴじゃ止めることはできないよ。…試してみる?」
悪戯っぽく響くミィの言葉に
「…え?」
間抜けな表情のヤミィ。そして
「食らえっ!」
ルミーが光の槍を投げた。それは狙い過たずマーブル・シザースの胴を捉える。後はかっと光ってどかーんと凄い音がしてエネルギーの爆発が起こってひっくり
返ってピクピクしながらぐるぐる目を廻すマーブル・シザースがいるといった寸法。もちろんエスカルゴの力はなんの効力も及ぼさなかった。目を点にしたヤ
ミィ。
「…あ…。…え…。ま、まだマーブル・エスカルゴが」
「"ジャスティス"。」
ヤミィの言葉を適当極まる感じでさえぎったルミーが、これまた適当極まる感じでぴよっと放った魔法はこれまた純粋なエネルギー弾。ぽこっと当ったその一
撃でエスカルゴがきりきりばたーんと倒される。残るはヤミィ一人。
「…あ…。…! ま、まだよ! シザースを儀式で蘇らせれば!」
慌てて背後の"ストーン・サークル"を見やるヤミィ。だが、
「で、いつものパターンだよね?」
とっくに(毎回のごとく)"ストーン・サークル"に居座っていたミィのせいでヤミィは儀式を使えない。つまり彼女はもはや無力。ぺたんと腰が抜けたヤミィ
の元に、何故か笑顔を浮かべたルミーがつかつかと近づいてきた。
「あ、あああああのね瑠美さん。こ、こここ今回はわた、わた、私の負けでいいですから、ね? こここ、ここは穏便に〜。」
こちらも(切羽詰った)笑顔でなんとかルミーに取入ろうとするヤミィ。ルミーの歩みは止まらない。
「ほ、ほほほほら、ななななんていい言いますかその、あ、新しい変身、かっこいいなー…なんて。…あの、瑠美さん?」
切羽詰った笑顔に油汗ダラダラ追加。しかしルミーの歩みは止まらない。
「あのあのあのあの、あのね、な、なななな夏も終わわわわりだしたた多分これがこの夏ささささささ最後のバトルという事にななななりそ、そうだし…
ね…。……許して♪」
笑顔のまま両手を合わせて小首をちょこっとかしげてお願いするヤミィ。やっぱり笑顔のままのルミーが足を、止めた。
「…そうね…。もう夏も終わりだもんね…。」
ふ、と顔を上げて少し寂しげな顔をするルミー。ヤミィもつられて、顔を上げる。いつのまにか黒雲も消え、夕日がかった空。ヒグラシの声が寂しげに響き、
そんな林の中にいる美少女2人。
絵にな
「だからこの夏最後の思い出に! あの夕日の向こうまで思いっきりぶっ飛ばしてやらぁ〜〜〜〜〜〜っ!! 必殺っ!! クロスぅっ ファイァ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁぁっ!!!」
書き手の妄想もヤミィの安堵も、あ、ヤミィの場合彼女自身もことごとく吹き飛ばしたルミーとその呪文。
「いやぁ〜〜〜〜〜〜。今回は、勝ったと思ったのにぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
ぼろぼろになりながら空に吹き飛び、一番星と消えるヤミィ。そしてルミーは叫ぶ。
「正義は、勝つっ!」
やっぱ正義って言葉、変。とことこと歩みよってきたミィが嬉しそうに言った。
「おめでとうルミー! 僕は信じてたよ! ……ところでルミー、自由研究は?」
「……。…すっかり忘れてたぁ〜〜〜っ! どどどどうしよう?」
当初の目的を思い出し慌てふためくルミー。持ってきた虫籠はこの激戦でとうにぶっ壊れている。慌てふためくルミーの視界に、あるものが飛びこむ。それを
見たルミーの目にきゅぴりーんと怪しい光が宿った。
場面転換。
仄かな光の他には全く漆黒に包まれた部屋、その僅かな光の中にぼろぼろな姿のヤミィはいた。光を生み出しているのは空間を切り裂くかのように開いた映像
である。その中には真っ黒なフードに身を隠した人影がある。
「…総統さま、す…すみません。 今回は勝てると思ったのですが…。」
片膝を付いてうつむいたままヤミィは言う。その言葉から映像に写った人間がヤミィの仕える"総統"であるとご理解いただきたい。普段は何かしらの言葉を
返す総統が、今回はそれがない。普通は毎回のようなおしおきを告げる言葉があるものだが。不思議に思ったヤミィがうつむいた顔を上げる。
「…ヤミィ。」
「は、はい。」
抑揚のない総統の言葉に答えてまた顔を下げるヤミィ。
「ふむ…顔を上げよ。」
「は、はい。」
忙しくまた顔を上げるヤミィ。
「…この夏も終わりだな…。」
「は。はぃぃ…。」
どこか、物憂げに言う総統の声にも思わず反応してしまう。
「…この夏の間も、よく頑張ってくれたな。」
「は、はぃぃ…え?」
思わぬねぎらいの言葉に意外な顔をするヤミィの姿に気付いてかそうでないかはともかく、総統は言葉を続ける。
「どうだ、学び舎から与えられた宿題などは済んでいるのか?」
「え、あ…いいえ。」
ご存知の通り学級委員長をやっているヤミィだが、ゴクモン・ヤミィとしての活動にかまけるあまり、この夏の宿題は完璧にできているとは言えない。それを
失態と思っているヤミィは総統の言葉に表情を曇らす。
「どうやら、できておらぬ様だな…ああ、まぁよい、それは私の責任でもある。そこで、だ。」
その言葉と共にヤミィの前にかなり大きめの箱が現れる。
「…こ、これは…?」
総統の言葉の真意とその箱の正体が掴めないヤミィは不安げに尋ねる。
「ん? 普段頑張っているお前の為にな。時間のかかる自由研究など、できておらぬだろ?」
「は、はい…。」
「その、自由研究の足しにでもなればと思うてな。受け取れ。」
「あ…ありがとうございます総統さま! ヤ、ヤミィ感激です!」
その箱を手にしながらヤミィは本当に嬉しそうな言葉を上げる。と、
「それにしても…これは何が入っておられるんですか?」
箱の上蓋に手をかけた瞬間
「ここで開けるなやゴゥルゥァ!!」
「……は、はぃ。」
総統の怒号に、完全に固まるヤミィ。
「それは…そう、始業式の日にでも発表するがよい。楽しみというものは後に取っておくものだ。では、また指令を出す事もあろう。その時まで。」
「…は、はぃ。」
と、消えていく総統の映像、ヤミィは最後の言葉に固まったまま答えた。
場面戻る。
「おっはよー。」「おっひさ〜。」「ねぇねぇ、どこ行ったの?」「うわぁ、すっごい日焼け!」
などなどの言葉で分かる通り、今日は六杜第7小学校の始業式。ひと夏思いっきり遊んだり遊んだり遊んだり8月31日に地獄を見たりして生徒たちは2学期
に心新たに(夏休み気分を引きずりつつ)集うその日だ。無論この日は瑠美にもさとみちゃんにも山田にも平等に訪れる。
(校長のクソ長い内容は無いに等しい講話で数人貧血で保健室送りになった)式も終わり今は教室。"宿題の提出"という、生徒によっては処刑のギロチンが
下ろされる場だ。
「瑠美ちゃん、(結局宿題は私の丸写しだったけど)自由研究、できた?」
丸眼鏡もかわゆく三つ編みおさげの深山さとみは瑠美に聞く。瑠美はその言葉に思いっきり親指立てつつ
「ばっちし!」
と答えた。
そうこうしているうちに教室に担任の"轟 萌香"先生(25歳:自称彼氏いない歴5年/黒髪をシニヨンにまとめて糸目だけど美人だが性格に若干問題あ
り)がへろへろと入ってくる。
「う〜ら〜。おまえら〜。宿題の提出だ〜。」
そのやる気があるんだかないんだか(多分無い)な号令のもと生徒たちはこの夏休みに確実に頭を悩ませた宿題を積んでいく。そんな中で瑠美はワクワク気分
で自分の順番を待っている。
「う〜ら〜。榊原〜。すたんだっぷひあして宿題出せ〜。まぁおまいのばやい宿題は丸写しだろうがな。」
萌香先生やる気ないままに真相を突くとこが性格に問題がある。
「決めつけないで下さいよ萌香先生! 私の自由研究見たらびっくりしすぎて3歳は若返りますよ!」
「その言葉には刺がある。見せてみろ。しょーもなかったらキサマの人生は今日ここで終わるからそう思え。」
そこまで言われても瑠美は同じない。それどころかニヤリと笑ってそれまでずっと部屋の後ろの黒板に立てかけられていた布が被った謎のオブジェを白日のも
とに晒す。
「これが! 私がこの夏! 発見した"ちょぉでっけぇくわがた"で〜〜〜す!」
それはまぎれもなくマーブル・シザースそのものなんだが。ちなみに兄の助力を得て防腐処理もばっちりだ。てゆーかこの地球と六門世界の平和を守る魔法少
女がそんな事していいのかどうかは激しく微妙なラインではある。
ともあれ生徒たちの間では感嘆と驚愕の声が上がる。無論その正体に感づいた山田は思わず大声で瑠美とマーブル・シザースの標本を指差そうとしてすんでの
ところで思いとどまったくらいだ。
『・・・瑠美の馬鹿阿呆間抜け無鉄砲無計画etcetcetc・・・・』
ただの生徒である今の山田には口に出せない罵倒を延々脳内でリフレインするくらいしかできない。そんな山田の感情を代弁するかのごとくこのクラスのガリ
勉、通称"メガネ"が
「そ、そんな生物はこの地球上にはいませ」
「シザースアタック。」
詰問の声を上げようとして瑠美が食らわした必殺技(マーブルシザースの大顎で喉を挟む)で沈黙した。
「萌香先生 !どうですか!」
意気揚揚と瑠美は担任に問う。萌香先生苦笑しつつ
「あ〜。それをおまいが見つけたかどうにかして作ったが知らんが、まぁそれをここまで持って来た労力は認めてやるさぁ。」
と大人な反応で返した。とりあえず瑠美の宿題に関してはギリギリでセーフという事になったらしい。
そしてつつがなく(悶絶した"メガネ"の番は飛ばして)宿題提出は進んでいく。そして
「山田〜。やまだ〜。学級委員長である所のおまいが、宿題できてないなんてこたぁないと思うが、どうよ?」
最後の生徒、山田 三津子にその順番は回ってきた。
「はい、もちろんです轟先せ」
「苗字で呼ぶな。」
「はい。萌香先生。どうぞ。」
流石にこの日にはきちんと全ての宿題を終わらせている山田。そして最後にあの、総統から渡された"自由研究"の箱を提出した。
「…なんだこれ?」
萌香先生の問いに、若干顔を引きつらせつつ
「自由研究です。」
と答える山田。
「…開けるぞ?」
「…はい。」
もはやそう答えるしかできない山田。ちょっとどころかめっちゃドキドキ☆
がぱっと豪快に開けたモナヱ先生。そこには六門世界ではわりと見かけるある生物が標本として入っていた。
"スティンク・バグ"。
特徴は時にドラゴン種ですら滅殺する"くさい汁"。
"くさい汁"。
くさいしる。
こうして、六杜第7小学校5年4組は、阿鼻叫喚の悪臭地獄に包まれてこの話は終わる。
余談だがこの後2週間、5年4組には特別教室があてがわれた。
更にどーでもいい話だが、この一件で山田 三津子にはしばらく"怪奇カメムシ女"との悪評が付きまとう事になる。ホントにどーでもいい話だが。
瑠美「カメムシ山田の阿呆〜!」
山田「…(まともに悪臭を食らって撃沈中)。」
暗転。
CM→CM明け
ED曲"ヤミィのロケンロール"
(台詞)
「えー・・・コホン。
それでは不肖、山田三津子こと
ゴクモン・ヤミーが務めさせて頂きます。
オーケーエブリバディ?
ワン、ツー、ワン・ツー・スリー・フォー!」
ガッコじゃお堅い委員長 ホントのヒミツを教えちゃう
六門世界とこの地球 支配をするのはこの私
儀式のスペルが乱れ撃ちなの
Hey Boys! ヤミィのロッケンロール ゴクモン ヤミィ ヤミィのロッケンロ〜ル
いつかはルミーを倒すため 奮闘努力と参ります
勝つまで涙は見せません いつかは花咲く時がある
世界を手にするその日を夢見て
Hey Girls! ヤミィのロッケンロール プリティ ヤミィ ヤミィのロッケンロ〜ル
Hey! You! ヤミィのロッケンロール Let's Go! ヤミィ
ヤミィの
ヤミィのロッケン ヤミィのロッケン ヤミィのロッケン ロォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ルゥッ
「お粗末さまでした。」
(スタッフロール
原作:一刻
企画:YELLOW
脚本:白
作画監督:誰だろね?(w
キャラデザイン:P∀K
声優:あなたがそう思った人
OP曲/Heart no Mahou 〜ロクモン・ルミーのテーマ〜
作詞:白
作曲:誰?
歌:榊原 瑠美
ED曲/ヤミィのロケンロール
作詞:白
作曲:誰?
歌:ゴクモン・ヤミィとサモニングシックネス
メインディレクター:白
アシスタントディレクター:辰巳 一刻 流青 ToKi
メインプロデューサー:花鳥風月
監督:白
配給:ろくもんるみー製作いいんかい FHK 投遣新聞
)
CM→CM明け
次回予告
瑠美「体育祭!」
ミィ「六杜第7小学校恒例の大体育祭。そこにゲートが開いたからもう大変!」
ヤミィ「あ〜〜〜っはっはっはっはぁ! 体育といえばもちろん彼らの出番! ルミー、あなたに止められますか!?」
ミィ「ゲートからやってきたモンスターはなんとあの…!」
謎A「うぉ〜〜〜!」
謎B「ア〜〜〜ニキ〜〜〜!」(謎ちゃうやん)
瑠美「うわびっくりした!」
謎A「俺を、見てくれ〜〜〜!」
謎B「ア〜〜〜ニキ〜〜〜!」
ミィ「まき起こる筋肉のルツボ。ルミーはこの肉の暴走を止められるのか!? 次回、"肉と兄貴とマッスルと〜体育教師の熱い一日〜"に、デック☆オン!」
謎B「アッ、ア〜〜〜ニキ〜〜〜!」
謎A「もう、駄目だ〜〜〜ぁ!!」
チュドーン
「この番組の提供は
電波猫娘でおなじみ"ブラッドリー"
過度皮書籍 SAGE ナイゼ
でお送りしました。」
「この後は"爆釣紀行"(〜黒潮にチヌの涙を見た〜)」